いくら頑張っても認められなかった20~30代を過ごした凡人の自分が、どのように42歳で上場企業の部長になったのか、年収1000万を目指すビジネスパーソンに向けて、等身大の経験と知恵を発信したいと思います。
凡人的戦略<マネジメント>
共通の百点ではなく、自分が発揮できる満点を目指す
組織をマネジメントしている時に気をつけていることがある。それは、人を他人と比較して決めつけないコト。
数字というものを非常に便利で、何か数字で表現すると、他のモノと比べやすくなる。
登山道の手前、麓のお店で売っているミネラルウォーターが100円。
登山道の頂上近くの茶屋で売っているミネラルウォーターが220円。
あなたならどっちを選ぶ?
複数人で登山する予定だったら、数本予備のミネラルウォーターを買ってもいいかもしれない。
もし、一人だったら荷物を増やしたくないから、頂上近くで220円のミネラルウォーターを買うかもしれない。
天気が快晴で、どうしても喉が渇いていたら、300円でも買うかもしれない。
麓のお店のミネラルウォーターと、山頂近くのミネラルウォーターどっちの方がお得だろうか?
ミネラルウォーター自体の価値は、どちらも変わらない。販売している環境や店頭まで並ぶ流通に違いがある。
だから麓のミネラルウォーターの質が悪い、
山頂近くのミネラルウォーターが質が良い、
とは、ならない。
これは組織でも同じことが言える。
ある業務を依頼したときに、下記の結果だったとする。
Aさんのパフォーマンスは、60点。
Bさんのパフォーマンスは、80点。
当然、Bさんの評価は高くなり、Aさんの評価は低くなる。
では、Aさんの方が、Bさんより劣っているのか?というと、それはわからない。特定の業務に関する結果であって、Aさん、Bさんのすべての評価ではない。
ヒトにはそれぞれ個性があって、強み、弱みが違う。今回の業務に関しては、Aさんの方が向いていただけで会って、優劣ではない。
環境、背景、タイミングが異なれば、この評価はいつ逆転してもおかしくはない。
だから、それぞれの満点を目指すマネジメントが重要。
他人と比べて、誰かが達成している百点を目指すのではなく、それぞれが発揮できる満点を目指す。
60点のAさんにとっては、60点が満点かもしれないし、80点のBさんにとっては、90点が満点かもしれない。
リーダーにとって重要なのは、各メンバーが、今、この環境で発揮できる満点はいくつなのか?を理解すること。そして、それぞれの満点が出せるように環境を整えること。
気をつけるべきは、今の業務、職務、作業が、その人すべての評価ではないということ。
他人と比較して、その人自体に優劣をつけるのではなく、個性を見極めるモノサシの一つぐらいに思っていたほうがいい。
一番大事なリーダーの役目は、各メンバーが自分の満点に近いパフォーマンスを出せる環境を与えること。
百点主義から満点主義
共通の百点ではなく、自分が発揮できる満点を目指す
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